Credo

ニチエイの信条

最高の一皿を届けるために。

料理の価値は、五感すべてで感じるもの。心地の良い空間演出、美しい盛り付け、行き届いたサービスなど、さまざまな要素が融合したところで初めて「最高の一皿」は生まれます。
ニチエイでは、カリキュラムの充実はもちろんのこと、学ぶ環境そのものに気を配り、すべての基礎となる感性を大切に育てたいと考えています。一皿の料理に感動や幸せな気持ちを与える「体験」を生み出すプロフェッショナルを育てるために、わたしたちは全力でサポートします。


学園長メッセージ

実を言うと私自身は以前「本当は学校なんていらないのでは?」と考えていました。私はフラメンコの舞踏家でもありますが、舞踏研究の基本は本場スペインへ出向き、その土地の空気や文化をまるごと体験することにあります。だから、フランス料理を学ぶならフランスへ行った方がいいのではないか、と思っていたのです。
しかしいま、料理の世界は多様化しています。
伝統的な和食で用いられる旨味成分が、フレンチにも取り入れられるこの現代にあっては、どの分野でもグローバルにさまざまな知識を吸収し、応用していく力が必要になっています。社会に出てからは難しいけれど、学校であれば、枠にとらわれず学ぶ機会がたくさん作れます。
もうひとつ、学校ではたくさんの「無駄な」体験ができますね。この無駄は、本当はとても大切なもの。豊かな感性を生み出す土台です。だから学校では、失敗や挫折も含め、できるだけ多様な体験を味わってほしい。それが味わえる学校にしたいと考えます。全員が必ず5つの分野を学んだり、海外のシェフを招いた実習を開いたりしているのもそんな理由から。誰でも必ず自分のすばらしい感性を持っていますが、その力は適切な刺激や環境がなければ育ちません。私たちは学校という舞台をつくることで、一人ひとりの感性を芽吹かせ、花開かせることをめざしています。
誰にでもできる調理という行為を、誰にもできないレベルに高めていけるのがプロフェッショナル。その人生は感動と喜びに満ちたものになるはずです。


プロを育てる総合的な学び。

すべての学生をプロフェッショナルに育てるために、ニチエイでは、効率よく学習内容を吸収できるよう配慮したカリキュラムを用意しています。また4ステップの繰り返しで確実に実力を養う実習スタイルも大きな特色。独自のシミュレーションスタディは、その集大成といえるものです。

実習の流れ

見て、確かめ、手を動かし、味わう。
この繰り返しが、確かな技術とセンスを育てます。

限られた時間で最大の効果を上げるために、4つのステップに分けて実習を行います。まず先生のデモンストレーション、ポイント解説により重点を確認。実際に手を動かしながら、最後は客観的に評価して次のテーマを見つける。思考と実践を繰り返すスタイルは、一度の実習で身につけるためのもの。本物の技術を養う土台です。

デモンストレーション
まず先生による模範調理を見学し、イメージづくり、全体の流れや重点を把握。
指導解説
デモ直後にもう一度手順を振り返りながら、先生が各ポイントをわかりやすく解説。
班別調理実習
4名1班を基本とした、ゆとりある編成で、実習時間がスタート。
試食評価
盛りつけ、専用の試食スペースで味わいます。正確な評価能力が身につけます。

シミュレーションスタディ

シミュレーションスタディ

レストラン「ラ・メール」を使ったシミュレーションは、ニチエイの大きな特色です。フロアとキッチンの連携や、最適なタイミングで料理を提供するプランニングなど、実践力を養います。
シミュレーションスタディについて

座学

栄養や食品衛生の基本など、
調理師免許の取得に欠かせない科目群を効率よく学ぶ。

シミュレーションスタディ

座学面では栄養や食品衛生など、プロとして欠かせない専門知識を身につけます。またバランスよく配置された幅広い授業は、将来の開業や調理業界の多彩な分野で活躍できる力を養います。

■主な講座

・食生活と健康 ・食品と栄養の特性
・食品の安全と衛生 ・調理理論と食文化概論 など

自分を高める「フリーレッスン制度」

フリーレッスン制度

フリーレッスン制度とは、放課後を利用して、学生が自主的に取り組む実習のこと。意欲の高い学生のために用意されている制度です。通常の授業とは異なり、苦手分野の克服や、コンクール入賞をめざしてのレッスンなど、それぞれの目的に焦点を絞って納得がいくまで取り組むことができます。まためざす目標や希望に応じて先生の指導が受けられるため、マンツーマン形式で密度の濃い学習ができる点も大きな特色です。